令和元年、私たちの眼科学講座が開講されて75周年となりました。75年は私たちの一生涯とほぼ同じ長さです。この間、医療は大きく変化しました。現在の高齢者の方が子供の頃に受けた医療と、今、高齢者として受ける医療は全く次元の異なる医療となりました。その中にあり、私たち福島医大眼科学講座は、目のプロフェッショナルとして、ふくしまの「見える」を守るために、福島の眼科医の先生方と共に研鑽を積み福島の眼科医療を築いてきました。いま医療は、再生、遺伝子、AIなど、また新しい知識、技術の確立、導入に向かって進んでいます。開講100年へ向けて、これまでの75年を振り返り、そこから未来を望むことで、私たちの進む道を、県民の皆様、医療者、研究者、学生の方々と共に考え、創ってゆきたいと考えています。