福島県立医科大学眼科学講座

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黄斑・網膜・硝子体

網膜外来は毎週月曜日と水曜日で、石龍教授を筆頭に網膜硝子体疾患を専門とする複数の医師が担当しております。加齢黄斑変性など薬物療法の適応となる疾患や、増殖糖尿病網膜症のような硝子体手術を要する疾患など、幅広く精力的に診療と研究に励んでおります。眼外傷や眼内炎など急を要する疾患につきましては曜日に関係なく随時診療を行っております。

加齢黄斑変性につきましては毎週月曜日と水曜日に専門外来を行っており、抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法を中心とした薬物療法を主に行っております。より深い病態解釈や治療成績の向上を目指して、東京女子医科大学・杏林大学と共同研究を行っております。2013年以降、抗VEGF療法の保険適応が網膜静脈閉塞症や糖尿病黄斑浮腫へも拡大され、ますます多くの方の治療にあたっております。

遠方から御紹介頂く方もいらっしゃいますので、なるべく初診時に一通りの検査を行い、さらに抗VEGF療法の適応である場合には初回治療まで行うよう心がけておりますが、必ずしも1日では終わらない場合もございます。外来待ち時間につきましては年々短縮傾向にありますが、初診の方は検査が多くなりますのでどうしても長くかかる傾向にあります。大変申し訳ありませんが何卒御理解賜りますようお願い申し上げます。

眼窩外科・眼腫瘍

眼腫瘍・眼窩疾患外来の現状についてご報告いたします。県内の施設を中心に腫瘍の患者さんが4人も同じ日に紹介いただくときもあり、古田実准教授、大口泰治先生が忙しく診療しております。患者さんとご家族のニーズに答えるために、眼瞼の小さな腫瘍切除や大きな眼窩腫瘍の生検は初診時に外来で行うようにしております。県内には小さな眼瞼腫瘍を切除している先生もおりますので、当科に集まる患者さんは、県内で発症する6-7割くらいかと根拠もなく想像しており、当科での眼部腫瘍の統計は、福島県内の発症頻度をある程度反映しているのではないかと考えております。現在、最新の腫瘍統計をまとめているところです。古いデータですが、大口先生がまとめた2003-2010年の眼部腫瘍488例の統計を示します。眼内悪性リンパ腫は、日本のぶどう膜炎の2.5%(8位)を占めており、福島に限った状態ではなく、メジャーな眼内腫瘍となりました。診断や治療にお困りの際には、ご相談ください。

部位:眼内30%,眼瞼/眼表面35%,眼窩35%
部位別悪性腫瘍Top5(良性腫瘍は統計から除外してあります)
順位 眼内 % 眼瞼 % 眼窩 %
1 転移性腫瘍 31 基底細胞癌 42 悪性リンパ腫 50
2 悪性リンパ腫 25 脂腺癌 36 副鼻腔からの浸潤 18
3 悪性黒色腫 24 扁平上皮癌 14 転移性腫瘍 15
4 網膜芽細胞腫 24 メルケル細胞癌 3 腺様嚢胞癌/腺癌 11
5 悪性黒色腫 3 神経芽腫 2

斜視弱視

斜視弱視専門外来は、毎週火曜日に森隆史講師ほか医師4名で診療しております。また、外来終了後には視能訓練士とともに当日の受診者のカルテをふりかえり、若手医局員が自信をもって小児の診療にあたれるように教育につとめております。

斜視に対する手術治療は、木曜日入院、金曜日手術、土曜日退院の2泊3日の入院期間で行っております。また、患者様には、手術によらないプリズムや遮蔽膜などの眼鏡による快適な視環境の提供の可能性についても紹介しております。

当科では伝統的に斜視弱視領域の臨床研究が盛んにおこなわれておりました。現在は、①遠視から近視に向かう小児期の眼球形態変化と②黄斑疾患の立体視への影響をテーマに研究を行い、新知見を発信しております。

緑内障

大学での緑内障外来は毎週木曜日です。現在は今泉公宏医師と、第二木曜日に野地裕樹先生、第二木曜以外は南相馬市から佐柄英人先生に午前中来て頂き診察をしています。
県内各地から眼圧コントロール不良になった患者さん、他の眼疾患での術後高眼圧や全身疾患で当院に通院中の患者さんを主に診察、検査、手術加療しています。最近ではOCTや静的視野計の普及、医師や各薬剤メーカーの努力による緑内障早期発見の啓蒙活動によって初期緑内障の患者さんのセカンドオピニオン目的の患者さんもみられるようになりました。

当科の特徴である網膜画像診断やロービジョンなどの他の分野の専門医と情報を共有し、慢性疾患の緑内障の患者さんのQOV(Quality of Vision)・QOL(Quality of Life)を高められる外来を目指していきます。

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