福島県立医科大学眼科学講座

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黄斑・網膜・硝子体

黄斑疾患、糖尿病網膜症、網膜剥離、血管閉塞性疾患などが含まれます。近年、この領域においては、眼底診断機器および分子生物学をはじめとした基礎医学の進歩を背景として、病態解明と治療薬の開発が飛躍的に進歩しました。臨床においても、診断学と従来からあるレーザー治療・硝子体手術だけでなく、光線力学的療法や抗血管新生療法(血管内皮増殖因子をブロックする分子標的薬剤を使用)などの新しい治療学が確立してきています。加齢黄斑変性は欧米では失明原因の第一位でわが国でも急増している疾患です。本症では黄斑部に脈絡膜由来の血管新生が起こりますが、部位的にも治療が困難で、進行すると高度の視力障害を来す難治性疾患です。当科では、加齢黄斑変性に代表される脈絡膜新生血管に対して、補償光学眼底カメラ(rtx-1)、眼底微小視野計(MP-3)、高侵達OCT(DRI-1)などの最新の検査機器を用いた診断と病態研究を進めており、さらにその検査結果をふまえて、新しい治療法を積極的に導入して良好な結果を得ています。

加齢黄斑変性に対する光線力学的療法は、わが国では平成16年5月に厚生労働省の認可を受けました。当院では全国で2番目に、東北地方で初めてこの治療法を導入し、現在も治療例数は全国でもトップクラスです。現在、加齢黄斑変性に対して主力となっている治療法は、平成21年3月に認可された抗血管新生薬を用いた治療です。積極的に臨床治験の段階から参加し、最新の治療をいち早く提供できるよう心がけております。

加齢黄斑変性以外にも中心性漿液性網脈絡膜症、黄斑円孔、黄斑浮腫、網膜上膜などの黄斑疾患や、わが国の失明の主要原因である糖尿病網膜症(これに対しても多施設臨床試験中)、網膜剥離、血管閉塞性疾患(網膜静脈閉塞症、未熟児網膜症など)などの網膜硝子体疾患に対する診療と研究は当科の中心となっています。従来は「眼の急所」である黄斑部に手術操作を加えることはタブーとされていましたが、現在では硝子体手術で黄斑疾患を治療することが多くなってきました。硝子体手術の進歩により難治性疾患の手術成績が向上し、また対象疾患と適応が拡大してきています。黄斑円孔のように治療法のなかった疾患が外科的に治癒するようになったことはそのよい例です。より良い視機能を提供するために、種々の検査法を用いた的確な診断と治療法の選択、そして治療手技の向上と開発を進めています。これらの疾患に対する硝子体手術の件数が急増しているのも当科の特徴のひとつです。(『手術数でわかるいい病院 』(週刊朝日・臨時増刊)には毎年連続でランクインし、最新の2017年版では1年間の黄斑下手術等(網膜硝子体手術、黄斑下手術、眼の腫瘍摘出手術など)のランキングで、手術数586件で全国33位でした。)

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